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緋衣汝香優理★水迷宮

人形作家、緋衣汝香優理のお仕事と日常


双生児の撮影

  1. 2019/11/03(日) 10:00:00..
  2. 撮影
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双生児の修理は色合わせに苦労したけど、出来上がった。
組み上げて、ちびすんたちの仕上げにかかって放置。
天気のわりと良い日、撮影に臨んだ。

CRW_2784s-s.jpg

此の前に撮影した分はピンが悪くて全部ボツ。
暗かった所為もあったと思う。
で、天気の良い日を待った。

CRW_2796ss.jpg

椎名さん作の下着。
此れはよくこんなの縫えたなと云う素晴らしい出来。
こんなパターン、自分じゃ無理だった。
そして裏も綺麗、な出来の良さ。
此れで自分も頑張ったんだよね。

CRW_2828ss.jpg

で、頑張った衣装。
立ち姿も撮影したけど足が2対あるから、立つとお腹のヴォリューム半端ないのよ。
衣装つけたら座ってる方が落ち着く感ある。
仕上げ前の仮組みの時、自立したんだよね。
此のプロポーションじゃ無理だろと思ったけど立った。
今は靴履いてるし衣装の重みもかかるから、自立はかなり難しいだろうな。
背中をつければ立つけどね。

一寸ネットに乗せて良いか迷うのも撮った。
楽しかったよ。

結合型双生児は様々な結合があって、腰が結合していて手も足も胸も貌も別々の双子もいれば、頭が結合している双子もいるし、腰と脚が結合していて脚は3本という双子もいたように思う。
内臓も別々だったり共有してたり、切り離すのは容易ではない様だ。

IMG_20190227_132653s.jpg

此の写真はヴィクトリアンの子供の写真集に載っていた少女。
腹部か股間より少し上か、着衣ではわからないが、双子の脚が結合している。
此の脚は動かせるのだろうか?
動かせるとしたら、誰の意志で?
何処迄共有しているのか考えながら創った。
ふたり分の眼の色を持つ此の子にはふたり分の意識があるのかもしれない。
mark2.png

思ったより早く修理も済み、撮影もしたから銀座人形館の展示に間に合う。
たれめすん、タイトル「雫」も一緒に行く。
まあ、冬の展示に白い綿とレースの衣装・・・は勘弁して頂く。



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沙羅の思い出

  1. 2019/11/02(土) 10:00:00..
  2. 日常
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月日も経ち、こちらも棺桶が少しずつ近くなって来たのを感じてもいるし、沙羅の事を語っておこうかと思った。
読む人も多くはないだろうが、記されなければ消えゆくであろうから。

沙羅を初めて見たのは可淡の銀座での初個展、「幽冥の夢」(記憶は怪しい)展だった。
其れから何度か沙羅の夢を見た。
夢の中のひとつは、なんだかホテルの様な所(立派なホテルではない、ビジネスホテルみたいな作りだった。立派なホテルを知らなかったからかもしれない)を駆け回り、沙羅を探していた。
あちこち探し回って、ふと、とある部屋のバスタブの蓋を開けた。
(蓋、と云っても一般家庭にある様な蛇腹みたいな作りでくるくる巻いたり出来るヤツだ。
今は縁がないがホームセンターなぞで今も売られている代物だ。)
すこうし開くと、水に沙羅が沈んでいた。
水面を透かして見える沙羅は生きながら死んでいる様でもあり、死んでいるのに生きているかの様でもあり、生と死の狭間をゆらゆら漂っていた。
水の中から抱き上げ、帰ろう、と声をかけた。
また、自転車の後ろ籠にばらばらになった沙羅を詰めて一所懸命にペダルを踏んでいる夢もあった。毀れてしまった、なんとかしなくてはと思い詰めて自転車を漕ぎ、着いた先は大学の寮の玄関だった。
なにか、寮監に言い訳して玄関を突破しようとしていた。
其の夢を見た頃にはもうとうに寮住まいではなかったのだが。
何度かこんな様な夢に見て、遂に沙羅を手に入れたのだった。

昔、人形のムック本に小さく載っていた人形の写真を見て、可淡の名は胸に刻まれた。
其れ以来、いつか、と思っていたものの、正直、お金はないし、買えるとは思えなかった。
札幌の人形屋佐吉で見た金髪碧眼の子も憧れだった。
何体か買える訳でもないと思うから、ほぼ同じ大きさの黒髪碧眼の子と迷ったのだが、結局夢が決め手になった。

吉祥寺PARCOの個展では初の植毛少女がいて、悩ましくはあったがやはり沙羅に決めた。

日野のご自宅迄受け取りに伺ったのは忘れない。
実は只、遊びに伺っただけで受取りに行った訳ではなかった。
高校時代の友人とふたりで訪れたお宅は、当時の夫君の天野翼氏の設計によるとてもお洒落な邸宅で、どきどきした。ガウディに影響を受けた翼氏の設計は窓や玄関扉などが有機的な曲線で構築されていて素敵だった。モリハナエビルの地下にあった佐吉の店の扉が翼氏によるものだったのを覚えている方もいらっしゃるだろう。
玄関脇に飾り棚があり、可淡の人形が飾られていたと思う。
初めて創ったという人形や、猫や鳥、兎の人形を見せて貰った記憶がある。
あまり仕切りのない間取りで、子供が大きくなったら二階部分を増設する、との事で太い梁が渡ってはいるが、殆どのスペースは天井高く吹き抜けになっていた。
白いスペイン風の塗り壁に高い天井で、美しいアンティークの家具が設えられていた。
階段があって二階にひとつ部屋があり、其処には階下が見渡せる様な窓があった。
(随分昔で、記憶違いもあるかもしれないが)
当時の美術手帖に載ったアトリエはリビングの奥にあった。
正にアンティーク、と云える足踏みミシンが現役だったのも格好良かった。
後に可淡は翼氏と離婚したが、当時、未だ若かった私には翼氏設計のお宅は憧れの生活に見えた。

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昔の美術手帖

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可淡のアトリエと制作中の人形
左側の子が迷った黒髪碧眼の子。
右に下がっている2体のうちのどちらかが沙羅だろうと思う。
横顔の感じから首だけでぶら下がっている子の様に思える。

お茶をご馳走になり、お喋りして、帰ろうとすると、折角ふたりいるのだから持って帰れと、沙羅を渡された。支払いは半分も済んでなかったと思う。
そんな状態で手渡されるとは思ってもみなかったので眼を白黒させたが、信頼された様に思い、嬉しかった。
其の場で布でざっくり包んで手渡され、ふたりで抱えて帰ったが、電車での奇異な視線を覚えている。全体を布で包んで要所要所を紐で縛った、其れは正にヒトガタで、見えない所為で更に死体めいて見えた。
まさか堂々と電車で死体を運ぶものなぞいる訳はないけれども。

そんな風に沙羅は私の家にやって来て、一緒に暮らす様になった。

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沙羅は彼女の娘さんに一度退治された事がある。
娘さんが幼い頃、友達に遊びにおいでと誘ったら、○○ちゃんちにはオバケがいるからヤダ、と云われたらしい。
それで娘さんが、じゃあ、やっつけに行こう!と云って友達と一緒にやっつけたそうだ。
其のオバケが沙羅で、貌を打たれ傷になったのを直したとの事で、お値段は随分引いて貰った。      
以来、何度かの引っ越しを経て此処にいる。
いつか私が消え去っても誰か大切にして下さる方がいるだろうか?
もう随分とぼろぼろだけれども、彼女は死にはしないのだから。
私の創った人形もあるし、死後、誰かお任せ出来る人がほしいと思っている。



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沙羅ちゃん、引き直し

  1. 2019/11/01(金) 10:00:00..
  2. 日常
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先日、窓枠掃除した時に沙羅の腕が落ちた。
ゴムの劣化だ。
もう片腕が落ちない様に外して、ゴムの引き直しをしなくては、と思いつつ暫く放置。
脚もヤバい。

IMG_20191026_131553_resized_20191031_122344720s.jpg

此の子はウチに来た当初から自重に負ける程度の引きだった。
石塑の強度に懐疑的だった私は一度引き直しをした時にも怖くて強くは引けなかった。
石塑に膠引きして油彩を施す技法で、私も初期は此の遣り方だった。
膠を引いてあるとはいえ、丈夫とは云えない。

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既にゴムが劣化して垂れ下がりかけている脚を外し、抱きかかえて毛布に寝かせ、さて、吟味する。
首のフックも手足のフックも鉄製で足と手は大丈夫だが首のフックはカクカクしている。
感触的に空洞感あって怖いが引っ張ってみても抜けそうなカンジはしなかった。
前回引き直しした時どうしようかと思ったオリジナルのゴムが残っていた。

IMG_20191026_143300_resized_20191031_122345402s.jpg

巾のある広めの平ゴムで、当時は太い丸ゴムが手に入らなかったのだろう。
引き直しには8本丸のゴムを使ったが、強めに引くのが怖いので2本こだった。
今回は4本こにする。

IMG_20191026_135721_resized_20191031_122345073s.jpg

IMG_20191026_142216_resized_20191031_122345243s.jpg

引き直した。
足は内部の芯に鉄の針金を使っていたらしくて錆が内側から浮き、ぼろぼろだ。
もう随分以前になるが、錆の浮いた所が膨らんで、ぼろぼろと粘土層が剥落した。
ジグソーパズルのピースを合わす様に貼り合わせた。
今も錆は浮き、膨らんだ部分に亀裂はあるものの、より酷くなっていると云う事もなかった。

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沙羅ちゃんは私が三鷹に住んでいた頃から一緒にいる。
沙羅の思い出話は次に譲る。



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ちびすん完成

  1. 2019/10/31(木) 10:00:00..
  2. 人形制作
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なんとか組み上がり、血の気を入れて上塗胡粉で仕上げ。
アリス展の時のアリスの原型だ。

IMG_20191030_104846_resized_20191030_111503655s.jpg

左側はトランプ兵の原型。

さて、フックだが、接着し直してもやはり強度不足で、組み上げる時に引く度抜けた。
で、今回は急遽だったので接着に頼ったが、あれも此れも抜けるとなれば、抜け難い遣り方で遣り直すよりない。
だが、なんせパーツが小さいからな。
フックはペンチやニッパで切った代物だから先はわりと鋭利。
そして小さい。
まあ、私がヘタクソであるとか粗忽であるとか、そんな所為かもしれないが幾度か指先にブッ刺した。
痛い目見て流血しつつ、思った。
此のサイズで四ツ活式でやるのはしんどい。
やっぱ今迄やってたオールビスク式のゴム引きが正解だわ。

IMG_20191030_184724_resized_20191030_111502462s.jpg

いつものモヘアでヘアセット。
うにゅ?
なんかハゲの方が可愛かった様な????
まあ、ともあれ完成だ。
原型だから出すつもりはない。
出すつもりがないからこそ色々試行錯誤やる訳だが、今回は従前の遣り方がよろしいという結論。
自分ちの子となると多分衣装とか縫わないだろ。
とりま、コレクションのオールビスク用に造った衣装を借りて着せてみた。
此のボネも借り物。
今回活きるかもしんない試行錯誤としてはショートブーツ。
まあまあ良い感じなんでないかい?



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ちびすんたち

  1. 2019/10/28(月) 10:00:00..
  2. 人形制作
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双生児の下彩色血管描き迄は終わった。
あと、パステルだな。
確か、いつもと違って不健康さ出そうとしてピンクでなく紫を入れたんだった。
間違ってないと思うけど?

IMG_20191027_235140_resized_20191027_115310957s.jpg

ちびすんたちはアリス型だけ中塗り終了。
下彩色もした。
トランプ兵型はヘッドだけOK。
他のパーツはまだ中塗りちう。
急にいつもと違う四ツ活の繋ぎ方にしようと思ってそれぞれフックを付けてみた。
まだ仕上げ段階ではないけれど、試し引きしてみた。
うん、ヤヴァーーーイ。
ちっさいからなあ。
頭の中ではイケると思ってやってみたけど、2本丸のゴムの太さとパーツの小ささでフックは通っても2本こになったゴムを通すのにエラく苦戦した。
いつものゴムの通し方の前提で創ってたからフックの固定も一寸強度不足だったらしい。
えい!って引いたらフック抜けちまったよ。
付け直ししたけど、どうだろう〜〜〜?
なんとかなると良いんだけど!



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