- 2023/09/28(木) 10:00:00..
- 人形制作
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さて、いよいよ眼球と手足の制作にかからねば。
いやあ大変な事ってついつい後回しにしちゃうよねーー。
手の制作には迷いがあったのよ。
それは今回木の粘土使ってるからなの。
ぢつは等身大シリーズ、昔過ぎて手の制作どうしたか覚えてないものいくつかあるのよね。
独学で始めた人形制作、芯のない石塑の手指はぼきぼき折れたものだった。
針金の芯を入れても根元が折れたりした。
で、桐塑に針金芯を入れるやり方が高濱かの子先生の本にあり、それを何体かやった。
ぼきぼき折れることは無くなった。
当時の人形は、石塑に膠引きして油彩を施していた(可淡の初期のやり方を口伝で教わったやり方。ドーサ引きだったかもしれない。)のだが、桐塑は石塑と生地の色が違う。
で、桐塑に石塑を薄く乗せ、それに膠引きして他のパーツと同様に薄く油彩を施した。
可淡の初期作品の枯れた骨の様な肌の質感に心酔していたので当時はその薄い油彩が気に入っていた。
出来上がってすぐには本体と変わりない色合いだったが、どのくらいかよく覚えていないが月日?年月?が経つにつれ、石塑皮膜が薄い手だけひどく変色した。
其れで油彩を厚塗りする様になった。
油彩がそれなりに厚みのある皮膜となったので手だけ変色することは無くなった。
後に手は今の制作法に辿り着いた。
前の記事にステンレスが錆びて手足のフックが折れ、修理に戻って来た事を書いた。
其の時、ステンレスが錆びると言うだけではない驚きの事態が起きていた。
指先に罅が入っている。
当時お付き合いのあったピグマリオンの講師をしていた方の人形(購入させて戴いた)の指先も同様に罅が入っている。
断定出来ないが桐塑とステンレス芯の収縮率の差が原因かもしれない。
桐塑の掌に穴を開け、差し込んだ針金の芯の接着はしっかりしている筈だが、其処に桐塑を盛り足す時の手際が悪い所為か、指の根元にも罅が入っている。
此処で現在の制作に話が戻る。
手と足の木の粘土の土台に針金の芯をセットした所だ。
未だ指のポージングしていない。
先ずはこの針金の接着に何を使うべきか迷った。
エポキシか木工用ボンドか。
木工用と銘打つだけあって酢酸ビニル樹脂は木との馴染みは良い筈。
酢酸ビニルには弾性があり、エポキシには弾性はない。
硬くて丈夫だ。
どうしよっかなーと迷っている内に前述した修理に戻って来た手の事を思い出したのだ。
ただ、6歳児等身大の原型人形の手は思い出せない。
今回は3歳児等身大。
大きいし重くなりがちなので当然のように木の粘土で高濱かの子先生式にやろうとしていたが、何十年か経ったら指先に罅が入るかも?と思い至ったのだ。
で、現在の手の作り方でやることに変更。
此れは結構丈夫なの。
石塑だから少し重くなるとは思うけど、今迄此のやり方で通常の4、50cmから60cmくらいの手をうっかり落っことしても指が折れた事もないし罅が入った事もない、其の位丈夫。
きっとそちらの方が良いと思う。
足指は木の粘土に穴を開けて針金の芯を入れ、エポキシで接着。
1度目は生地に大分染み込んだので2度目は穴と針金の隙間を充填する様にエポキシを流し込んだ。
後は手と同じに。
只、此のやり方時間がかかるの。
なので、並行作業で和紙貼りもやろうと思う。
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